誰かと仲直りをする夢は、夢の内容とは逆の意味を持つ「逆夢」であることを暗示しています。なぜなら、夢の中で「仲直り」をする行為は、ただ単にあなたの願望を夢に反映させただけに過ぎないからです。実際には夢に出てきた相手との関係を修復することは難しく、むしろ悪化していく可能性もあります。
どんな仲直りのシチュエーションであれ、この夢の大まかな意味は「逆夢」や「願望夢」となりますが、仲直りをする相手や仲直りの方法などによって意味が異なる部分もあり、自分の本当の願望が見えたり人間関係を円滑にするヒントを見出せたりすることもあるでしょう。
13のシチュエーション別に見る「仲直り」の夢の意味
1. 友達と仲直りする夢
友達と仲直りをする夢は、実際には関係が悪化していくことを象徴していますが、あなたはその友達との関係を修復したいと望む気持ちを強く抱いている傾向にあります。また、夢占いにおいて同性の「友達」は、自分の一面がその友達に反映されていると言われています。そのため、夢の中で見た友達の様子が、そのままあなたの一面である可能性があります。周囲から見たあなたの嫌なところも良いところも、夢の中の友達に投影されているのでしょう。これをヒントにして良好な人間関係を築く努力すると良いのではないでしょうか。
2. 恋人と仲直りする夢
恋人と仲直りする夢は、今以上に二人の関係がギクシャクすることを暗示しており、またその恋人に対してあなたが不満を抱いていることも示唆しています。その恋人に対する不満を解消して仲を深めたいと願いつつも、うまくいかない状況を表しています。また、夢に出てくる「恋人」は、あなたが恋人に対して持っているイメージがそのまま反映されていることが多いです。そのため、恋人の実際の性格や言動を表していることはほとんど無いでしょう。「こんなことをしてほしい、言って欲しい」といったあなたの願望が夢に表れていることもあります。今現在、恋人との関係性が希薄である、あるいはコミュニケーション不足となっている恐れもありますので注意が必要です。まだ相手のことを深くよく知らない付き合いたてか、もしくは長年付き合っている「慣れ」が起因している場合が多いです。
3. 元恋人と仲直りする夢
もう既に別れている元恋人と仲直りをする夢は、ほとんどの場合、その元恋人に「未練がある」ことを暗示しています。元恋人へと気持ちを断ち切れず、心の底では復縁を願っていることも。これはあなたの願望をストレートに反映させた「願望夢」であることを象徴しています。また、大昔の恋人であったり、未練など絶対にないはずの相手だったりした場合は、あなたが恋愛に対して不安な気持ちを抱いていることを暗示しています。「なぜこうなったんだろう」「あの時こうしておけばよかった」など、うまくいかなかった過去の恋愛にモヤモヤした気持ちを抱え、現在進行形の恋愛に自信を持てないでいるのかもしれません。恋愛に対しての関心は高まっているものの、自信の無さから積極的に動けていないことを示唆しています。
4. 夫(妻)と仲直りする夢
結婚相手(夫・妻)と仲直りする夢は、相手への不満やストレスが蓄積されている状態を暗示しています。思うようにうまくいかない関係に悩んでいるのかもしれません。相手に対するネガティブな気持ちやそれが原因で溜め込んでいるストレスを解消し、夫婦仲を修復したいと願う気持ちが夢に表れているのでしょう。実際に夫婦喧嘩をした後にこの夢を見る場合も多いですが、あくまで「仲直りしたい」という願望夢になりますので、実際の仲直りを予知するものではありません。むしろ、関係の修復が難航することを暗示していますので、本当に仲直りをするためには慎重な対応が必要でしょう。
5. 家族と仲直りする夢
親や子供、兄弟などの家族と仲直りをする夢は、その家族への不満が溜まっている状態を表しており、今後も対立することが多く関係が悪化していくことを暗示しています。例えば親なら反抗心、子供であれば自分の思い通りにならないことでぶつかり合う可能性があります。しかし、本当は良い関係を築きたいと感じている心理の表れでもあります。近しい存在である家族だからこそ、あれこれと干渉したり依存したり、本音をぶつけてしまいがちですが、あえて一歩引く姿勢が大切であり、家族から「自立すること」を意識すると良いかもしれません。
6. 嫌いな人と仲直りする夢
嫌いな人と仲直りをする夢は、その人のことが「嫌い」でありながらも、関心を抱いている・意識していることを象徴しています。何か特別な感情を抱いているわけではなく、嫌いな部分は多くとも、あなたが認めざるを得ない「長所」もあることを感じている心理の表れです。潜在意識では「わかり合いたい」と感じている部分もあるでしょう。ただ、実際にその人との関係が良くなることはなく、その人に対するあなたの考え方や態度や考え方を改めなければ、平行線のままであることも示唆しています。また、夢占いにおいての「友達」と同じく、「嫌いな人」に夢の中で抱く嫌悪感や憎しみのイメージは、あなたのネガティブな部分をそのまま投影している可能性も。嫌いな人と仲直りする夢は、自分の嫌いな部分を改善して成長したいというあなたの向上心が見せている夢かもしれません。
7. 知らない人と仲直りする夢
知らない人と仲直りをする夢は、相手が同性であれば、その人はあなたが目指す理想や憧れの姿を象徴しており、なかなか自己実現に近付けないことにフラストレーションを溜め込んでいる暗示があります。例えばキャリアアップや資格取得のために仕事や勉強に励んでいても思うように結果を出せなかったり、ダイエットを頑張ってもなかなか痩せることができなかったり。つい怠けることが多くなったり誘惑に負けたりした時などに、この夢を見ることが多いです。「甘え」が出てきて自分を律することができず、自分が納得できる真っ直ぐな努力ができていないのかもしれません。また、知らない人が異性だった場合も、その人はあなたの理想の異性を象徴していますが、実際は身の丈に合わない高い理想を抱いている場合が多く、理想と現実のギャップに不満を抱いている可能性があります。
8. 会話で仲直りする夢
会話で仲直りをする夢は、「自分のことを理解してほしい」という欲求の表れであることが多いです。しかし、実際には相手に言いたいことを言えずに、ストレスを溜め込んでいる傾向にあります。また、相手に対して感じている不満をきちんと伝えることができていない状況も暗示しています。あくまで「仲直り」は願望であり、このままでは何も変わらないどころか関係が悪化していくことを示唆しています。実際にきちんとコミュニケーションを取り、自分のことや相手への不満も含め本音を伝えることが必要でしょう。
9. 電話で仲直りする夢
電話で仲直りをする夢も、会話と同じく言いたいことを言えていない不満や自分を理解してほしい気持ちがあることを暗示しています。さらに「電話」は夢占いにおいて、相手とより深く心で繋がりたいことを象徴しています。相手に対して満たされない思いがあり、片思いの相手やまだ知り合って間もない相手に対して、「もっと仲良くなりたい」という強い思いを抱いていることが多いです。ただ現状のままでは、いつまで経っても関係を深めることはできないので、積極的に自分から行動を起こしていくと吉です。
10. 文面(メールや手紙)で仲直りする夢
メールや手紙などの「文面」で仲直りをする夢は、その相手に伝えたくても実際の言葉に出しては言いにくいことがある心理を表しています。何か問題を抱えていて相手との関係が非常にギクシャクしているか、まだ気軽に話すことのできないくらいに関係の浅い人であることが多いです。本当は関係を修復したい・普通に会話ができるように仲良くなりたい、といった願望夢です。さらに、あなたが相手に対して消極的な姿勢であることが、「会話」や「電話」よりも強く表れている夢でもありますので、ただ願っているだけでは一向に距離は縮まらないでしょう。向こうからのアクションを期待するだけでは何も変わりませんので、一歩一歩少しずつ、あなたから距離を縮めていく努力が必要です。
11. 仲直りしたいのにできない夢
仲直りをしたいのにできなかった、しようと試みたのに失敗に終わった夢などは、あなたがその相手との関係を修復・改善したいのにそれが出来ずに、くよくよ悩んでいる状態を表しています。スムーズに「仲直りできた」夢のように「仲直りができなかった」を逆夢に捉えて「実際には仲直りができる」と解釈しないように注意してください。相手との関係修復のために一歩踏み込めずにいる消極的な姿勢があり、「余計なことをして今以上に関係が悪化したらどうしよう」といった不安があることを表しています。相手に「これ以上嫌われたくない」といった恐怖心が大きいことも。「仲直りする」夢と同じように、現状のままでは相手との関係は良くならない暗示ですが、正夢になることもないでしょう。勇気を持って恐れを手放し、前向きに行動してみては?
12. 仲直りしても不安が残る夢
夢の中で仲直りをしたにも関わらず、心にひっかかるような、モヤモヤとした不安が残る夢は要注意です。夢で仲直りをした相手に関わらず、あなたの人間関係全般の運気が低下していることを暗示しています。周囲との関係が行き詰まっている、環境に馴染めず不安になっている時などに見ることが多い夢です。また、あなたが人間関係において、「このままではいけない」と強く自覚していることの表れでもあります。スムーズで良好な人間関係を築くために、具体的に行動を起こしていく必要がありそうです。環境を変えてみたり新しいことを始めてみたり、可能な範囲で人間関係を一掃してもいいでしょう。
13. 仲直りしたときに謝罪の言葉があった(または無かった)夢
夢の中で仲直りをしたときに、相手からの「謝罪の言葉があった」場合は、相手もあなたとの関係を修復したい・もっと深めたい、と思っている暗示です。通常の「仲直り」の夢と比べると吉夢の傾向が強く、ちょっとしたきっかけで関係を改善できるかもしれません。反して、相手からの「謝罪の言葉が無かった」場合、その相手との関係がさらに悪化して長期化する恐れがあるでしょう。思っていたよりも相手との不仲は深刻化する可能性もありますので要注意です。関係の悪化を食い止めるために慎重な言動を心がけることが大切です。
まとめ
「本当はこうなりたい」「こうなったらいいのに」など、心の中で思うだけで現実ではそれらを叶える勇気やエネルギーがなく消極的になっている時に、願望夢を見ることが多いです。言葉通り、あなたは「夢を見ている」状態です。「仲直り」の夢は、基本的にあなたが何かアクションを起こさない限りは相手との関係性は平行線のままか、さらに悪化する恐れがあります。願望を叶えるのはあなた自身の行動あってこそだと言えるでしょう。